海士町(島根県)めぐり①「ないものはない」村

「日本のもっとも美しい村」をめぐる旅、海士町がスタートの村です。
隠岐の島・西郷港からの大型フェリーには私の車をいれて2台のみのガラガラ。
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美しい海岸線(三郎岩)
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海士の玄関口「キンニャモニャセンター」。フェリー・高速船・島々を結ぶ内航船の発着場やインフォメーションなど多目的な施設。ふんだんに木材を使った立派な施設。
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いたるところで目につく、これでもかというように張られたポスター。「ないものはない」これは、なに?。
これが海士のポリシーなんでしょうか?
無いものは無いと開き直るのか? 無かっても平気だ何とかかると思うのか。海士町には全てそろっていて無いものなどないのか。 それとも、無いなら自分たちでつくるのか。 いろいろと想像できる。
海士町の言葉でいうと「ニァものはニャ」ではないのでしょうか。それをあえて、標準語にしたのは意味があるのか。
滞在3日間で答えは出るのだろうか。
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後鳥羽上皇ゆかりの隠岐神社。
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後鳥羽院資料館ではマンツーマンで館内を案内いただく。
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歴史に弱い私に対して、学芸員さんは分かりやすく丁寧に説明。
Uターンの彼女。和歌について深く掘り下げ研究していきたいと熱い思いを語ってくれた。
子育てにも、仕事にも、さらなる向上心を持つ生き方。素敵です。
残念なことは写真を撮らずに帰ったこと。引き返し、江戸時代後期の隠岐神社周辺を描いた架け図だけを撮らせていただく。
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村上家は歴代にわたり海士の有力者。貴重な住宅を町が資料館として公開。運営は全員Iターンの人で起業された会社に委託されている。
運営会社の方に付ききりで説明いただく。
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仕事柄、気になったのがトイレ。日本で作られた陶器の便器。綺麗な文様です。
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奥の部屋は大手企業の研修として活用されているとのこと。
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自分たちで釜戸を使ってご飯を炊く
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滞在した短い期間でも、長い年月をかけ作られたこの空間に包まれ、空気が心の奥に染み渡る安心感を感じた。

海士町めぐり②崎地区の陽気な人々

保健福祉センターひまわりには温水プールと温泉が併設されて、300円を払って入浴することに。
温泉で出会った男性から、「海士で一番は崎地区だ」。その理由を聞くと、「私が生まれ育った所だからね。」
いずれにせよ、行ってみることに、崎地区は、島の中で役場から一番遠い地区だ。
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隠岐島流しの後鳥羽上皇が上陸したのがこの地。海岸の接する小高い山上に立つ「三穂神社」に1泊滞在したという。
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斜面にそって民家が建ちならぶ。立派な石垣。
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北側の集落に立つ家の中で、たくさんの花に囲まれた民家を見つける。
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見せてもらうことに、
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玄関戸を開けると犬が飛び出て歓迎を受ける。
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春の主役は、サツキの花。
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村にある二軒の食品店。そのうちの一軒に入ってみる。
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お店の中では雑貨から食品など多様な物品が並んでいる。
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奥へ続く通路の左右に六名の男性が畳に腰かけていた。
しかも、店の棚から商品のビールやつまみを出して精算し、その場で飲んでいる。
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地元の人たちの輪の中に入れていただく、宴会は夕方6時から⒉時間続いた。
崎で生まれ育った大工さん。Iターンで住んで20年になる酪農家。店のご主人。そして青森から来て1週間の若者。それぞれ生い立ちは違っても暖かく迎入れてくれるのが、崎地区の一番いいところだという。また、何事にも燃えることが好きなのも崎の特徴で、海士町の綱引き大会は3年連続優勝。
移住したばかりの青森の青年は、全国の自治体に協力隊の応募を行ったが全て不合格。海士町のみが受け入れてくれ、定置網の仕事と住む家を紹介してくれて嬉しかったと話した。さらに、船酔いなどの不安をつぶやくと「大丈夫だよ」と声をかけ思いやる先輩たちの光景に感動した。
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すっかり出来上がった。その後はなんとビリヤード大会が。
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廃校になった崎小学校は、地域の交流センターとして活用されていた。
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皆さんの技術はハイレベル。私が三回打つ間に終了。完敗だ。
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初めて出会った私を誘ってくれ、受け入れてくれた崎地区の皆さんの包容力に圧倒させられました。


海士町めぐり③木造校舎の海士小学校

町には二つの小学校がありますが、いずれも木造の校舎を改築。
木のぬくもりがつたわる、子どもにとって最高の教育環境を提供している。
最初に「海士小学校」を見学させていただいた。
落ち着きのある外観。海士の自然に溶け込むデザイン。
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いきとどいた学校の環境管理。訪れたときも管理スタッフの方が奮闘されていた。
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明るい廊下
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普通教室
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教室の裏に予備室がある。個々の荷物の整理・教材の保管など多目的に活用される
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なんと、水道設備まで完備。
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木製の児童机。全国のほとんどの学校はスチール製の中、これは最高規格です。
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本が充実している図書館。
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図書館の天井の梁を見せ豊かな空間が。
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玄関前に大イチョウの木が。国内に十数本しか確認されていない固有種とか。学校のシンボル的存在。
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穏やかでやさしい素敵な校長先生、お世話いただきありがとうございました

海士町めぐり④木造校舎の福井小学校

海士町のもうひとつの福井小学校を見せていただきました。
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福井小学校の校舎も一昨年木造に建て替え。
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外壁も全て天然無垢板で覆われている。民家の多くも同じ外壁仕上げです。
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玄関から入るとすぐに図書室。学校の中心が図書室という発想が良い。
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海士町には5人の図書館司書が普段は中央図書館に在籍し、⒉小学校・1中学校を巡回しているため見事な本のレイアウトがされている。しかも、児童だけでなく町民ならどこで借りても返却してもオッケー。「島まるごと図書館」は島内18箇所の場所まで拡大。離島であっても、読書意識がとても高い。
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新しいピカピカで木の香りが心地よい。
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ガラス張りので室内が良く見える職員室、これなら児童も先生に相談しやすい、
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中央の中庭はどこからもつながる、交流スペース。
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中庭が設けられことにより学校全体に光が取り入れられ校内は明るい。
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プールの水は海水を使う。海に隣接しているメリットを生かしている
学校でヨットを所有し、夏休みは港内を子どもたちが風をきり航行するという。なんと夢のような素敵な学校だ。
知性あふれる若々しい校長先生。ありがとうございました。
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学校のいたるところに花が植えられ心地よい学校環境。学校管理のスタッフのみなさんの努力が伝わってきました。
子どもたちを教える教師だけでなく学校で働く職員・父母地域・そして行政との力が結び合っている海士は素晴らしい町だ。

海士町めぐり⑤懐が深い島

海士町での三日間。発見と感動の旅だった。
人口約2300人。内移住者は1割以上で就労人口にすれば4分の1だそうだ。人を引き寄せる魅力は美しい自然だけでなく、住んでいる人そのものだ。私が出会った人は素敵な方ばかり。その人ともう一度出会ってお話ししたい。お酒をもう一度一緒したい。そんな方がいつぱいの島だ
道歩く年配の方、小学生も、初めて出会った私に声をかけてくれ会話が弾む。バスの運転手さんも昨日見たよとか気楽に接してくれた。
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早朝に自家菜園を手入れする女性に出会った。京都の大学卒業後結婚し他県で暮らしていたが、家業の鉄工所を継ぐためご主人を連れてUターン。仕事も順調で島生活もエンジョイされているという。何事にも創造的な生き方。前向きな生活ができると語ってくれた。
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見事な野菜。そして旧宅も手を加え快適な自宅を建てられた。今度はご主人にお出会いしたい。
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移住15年になる女性の言葉はショックだった。当時彼女は、私のふるさと京都府伊根町を希望していたが、問い合わせると町が取り合ってくれず海士へ来たという。旧保育所をコミュニティーの場として活用している「あまマーレ」若者がたくさん集まって活動をしていた
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従業員50名の会社。建築業だけでなく、定置網漁、牛の飼育など行っている。島での雇用に貢献。定置網で働くミャンマーの方は結婚し子どもとともに幸せに暮らしていると笑顔で語ってくれた。
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島に来て最初に出会った観光協会の女性スタッフの方の言葉は印象的だった。地図をいただきアドバイスを求めると「私が全てをご説明するよりも、自分で発見して下さい。きっとよい旅になります。」と、私の性格を見抜かれ快感だった。(写真は定住促進住宅)
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今年大学を卒業して移住した女性も輝いていた。「学生時代、海士に6回来ました。訪問の回数が重ねるごとに感動が増してきた。必然的にここを選びました」
「ないものはない」あるのは、懐の深い生き生きとした海士町の人々。
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プロフィール

murameguri

Author:murameguri
京都北部で田舎暮らし
時々素敵な村をのんびり旅

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